FX投資 兼業でも勝ち残るエントリーの仕方 ショート編
目次
過去チャートから得られるもの
この記事は、すでに出来上がったチャートについてコメントしていますので、後出しジャンケンです。なんとでも言えます。
しかし、チャートに対して全く無知であれば、過去チャートの分析すらできません。ということは、未来のチャートを考えることもできないと思います。
兼業でも退場せずに勝ち残るには、エントリーとエグジットに関して明確なルールを持つことが不可欠です。闇雲にエントリーを繰り返していたら大火傷間違いない。
前回はエントリー(ロング編)を書きました。こちらから。
勝ち残るためのエントリーポイント(ショート編)
ロング編はこちらからどうぞ。
下のチャートの赤矢印部分をどう戦うかをこれから書いていきます。実は今年の年初来高値をつけた後の記録です。
年初来高値をつけた直後は、今度こそ115円台まで伸びるのか、それとも深く押すのか、ロングポジションを期待と不安が入り乱れた状態です。だから、多くの人がロングポジションを解放する場所が分かれば、そこにショートをぶつけやすいということになります。そうやって、ショートの注文が集中するので下落は加速します。しかし、「ここで反発して今度こそ115円台に入る!」という期待を捨てきれない勢力も入っているのでプライスはヨコヨコ(レンジ)になりがちですね。
移動平均線は安定した力を発揮
こういう難しい相場でも移動平均線は安定した力を発揮してくれます。
上のチャート(H4足)をH1足で見てみましょう。
年初来高値をつけた後、ローソク足が移動平均線を下に抜けて下降トレンドにかわって行きました。
トレンドの変わり目は慌てない
では、最速でエントリーできたとしたらどこになるでしょう。
❶〜❹は移動平均線を下に抜けた箇所です。
❶はエントリーできません。怖すぎます。1ヶ月かけて上昇を続けてきましたので、この1時間のローソク足1本で判断するのは勇気が必要です。つまりハイリスク。
❷でもエントリーはしません。もしチャートに張り付いて見ていられるなら検討します。移動平均線も下降を書き始めています。
❸も入りません。ここまできたら完全に押目買い勢力と利確組の攻防が見て取れます。利確組も基本的に買い勢力ですから、まだ利を伸ばしたいはずなので、そう簡単に売りに転じないはずです。
では、❹でエントリーでしょうか。ここも決め手に欠けます。❶〜❸と異なるのは、年初来高値をつけた直近の安値(起点)を割っていることです。だから、買い勢力も「そろそろ手仕舞いだな」と思ったはずです。勢いよく下に抜けてしまったので、ここから入っても失速して含み損を抱える危険性があります。
そして、無視できないのがもう一段下で深い押を待っていた買い勢力の存在です。ショートした途端に押し目買い勢力の猛勢を食らってしまったらひとたまりもないので、慎重に入りたいですね。
なるべく浅い損切りたラインを引けるところはどこでしょう?
そんな時には引き出しを開けて補助ツールを使います。
移動平均線と補助線(トレンドライン)を併用
利確+新規売りv.s.押し目買い勢力の抗争はどこで決着がつくでしょう?
❹の陰線が確定した時点で補助線を引くことができます。❹は結構大きな陰線ですから下降トレンドの始まりを予想させてくれます。しかし、大きな値動きの後は揉みあいますので要注意。
勢力図を隔てるのが曲線(移動平均線)だと境界線がイマイチはっきりしないので、年初来高値とギュンと下に伸びた❹付近の高値を結んで補助線(トレンドライン)を引いてみました。
起点から引いた水平線に戻ると売られ、戻ると売られを繰り返しているので、売り勢力にそこそこ分があるようです。では、どこでエントリーすればよかったのでしょう?
過去チャートでは一目瞭然ですが、❺の青丸内にある短めの陰線が確定して入りました。頂上に損切りを置いて❻の下ひげを付けたよう線が確定して利確。
一瞬の判断をするために長時間チャートを見ることができない兼業は、1時間足と移動平均線SMA20でトレードすると、時々チャートが確認できればトレードできます。
15分足で同じことを試みると、チャートを見ていなければならない時間が増えるというのが私の実感です。
まとめ
- ショートでも移動平均線SMA20は安定した力を発揮する
- 相場の転換期には補助線としてトレンドラインを引く
- トレンドラインを引くと損切りラインを低く抑えることができる
- 1時間足でゆったりトレードするとチャートを眺める時間を減らすことができる
- 15分足で同じことをすると瞬間的な判断とチャートを見張る労力が増える
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