FX投資ではなぜトレードルール必要なのか3つの理由
目次
「機械のように淡々とトレード」して勝ち残れ
「なぜ、そこでエントリー又は損切りをするのか」の問いに対して「自分はそう決めているから」という答えをよく聞きます。
気のせいか、勝ち組トレーダーはそう答える気がします。
ポジションを持ち、なぜ勝つことができたのかを答えられなければ、その勝ちはただのまぐれかもしれませんね。
今回は、トレーディングルールがなぜ必要なのかを考えてみようと思います。
理由1 無駄エントリーをエントリーを極力減らすためにルールを作る
例えば、順張りでトレードしようと思ったとします。
その際に、あなたがどの時間足を基準にエントリーを決めるかによってトレードできる回数が変わります。
例えば、4時間足でチャンスを待っていたら1週間に数回しかチャンスが訪れないかもしれません。
しかし、1分足を見ていたら1日に何度もチャンスがあります。
ところが、4時間足と1分足では、取れる利幅が大きく異なります。
また、1分足で上昇トレンドに乗ったつもりでも、15分足、1時間足では下降トレンドの真っ最中で、わずかな戻りの波にすぎないかもしれません。
そうすると、あっさり反転を喰らって、すぐに含み損を抱えてしまうことになります。
毎回、異なる時間足で判断していたらいつになっても相場環境のクセや動きの特徴がつかめません。
定点観測して経験(データ)を積み重ねることで見えるようになるものがあります。
トレーディングルールとは、この定点観測のための約束作りだと思っています。
例えば、トレンドの把握は4時間足で行い、エントリーは5分足が4時間足と同じ方向に反転が確定したところで行うと決めてしまうのです。
では、具体的な内容はトレーダーの生活スタイルや資金量、レバリッジの大きさによって変わると思います。特に、1日のどの時間帯でトレードするかによって大きく変わると思います。
基本は、定点観測の発想を持ち、「こんな風なチャートを形成したら、~~という理由でエントリーをする」と決めることだと思います。
逆に、エントリーを見送る時は「エントリーする理由に当てはまらないから見送る」と機械的に決めてしまうのです。
ポジポジ病という言い方があります。
平日は24時間いつでもポジションを持つことができますので、利益を焦り損切りしてはドテン、含み損を抱えてはナンピンと無秩序にエントリーを繰り返すと強制退場を避けられません。
相場は、誰かの負けが、他の誰かの利益になるゼロサムゲームの世界です。
あなたの損切りが誰かのエサになっているのです。
ここまでで、エントリーに関してルールを持つことが大切な理由がわかっていただけたと思います。
では、エントリーに関してどのような視点でルールを立てれば良いかを考えてみます。
勝ちやすいエントリーをするために相場をどこで定点観測するか視点を決めましょう。
視点1 トレンドをみる時間足をどれにするか
これは、生活スタイルによって違うと思います。
あまり長時間チャートを見ることができない人は、短めの足でトレンドをつかむしかないですね。
しかし、基本は組み合わせることだと思います。
例えば、「4時間足、1時間足、15分足が同一方向のトレンドになったらエントリーを考える」とか、「日足と4時間足がそろったら」のように自分が信頼できる組み合わせを見つけるといいと思います。
視点2 エントリーサインを見るのはどの時間足にするか
基本的にトレンドを決めた時間足より下位足で設定するのがいいと思います。
皆さんそうされていると思います。
例えば、1時間足のトレンドに5分足が揃うとか、4時間足のトレンドに15分足が揃うところをねらってエントリーすると時間足ペアを決めることをお勧めします。
この組み合わせが毎回違うと、成功、失敗トレードから学ぶことが難しくなるおと思います。
視点3 ゴール(利確)をどこにするか
エントリーしたら利確か損切りをしなければならないので、以下の問いに答えて設定するといいと思います。
Q1 利確ラインをどの時間足で設定するか
エントリーを決めた時間足よりも上位の足がいいと思います。
例えば、5分足でエントリーサインを確認したら買い又は売って、1時間足の節目までをねらうとか、お好みにあった組み合わせを見つけることをお勧めします。
Q2 獲得pips数で切るか
ドル円はたの通貨ペアと比べて値動きが大きくないと感じている人も多いと思います。
1日に70pipsも動けばいい方みたいな感じで。
相場の格言に「頭と尻尾はくれてやれ」があります。
頭と尻尾は反転に要する15pipsだとすると間の40pipsが取れれば御の字と思います。
エントリーと利確の時にそれぞれ反転するのを待っていたら疲れますよね。
だとしたら、「この通貨ペアでは40pips動いたら自動的に利確する」のように最初から決めてしまい、指値を入れるのもひとつの考えです。
Q3 寝ている時間もポジションを持つか
兼業トレーダーの場合、夜間ポジションを持つことが少なくないと思います。
しかし、この日本時間の深夜が曲者(くせもの)で、要人発言や指標によって思わぬ値動きをすることがあります。
また、スワップ金利に対して不利なポジションを持っている時に含み損を抱え、だらだらホールドせざるを得なくなると朝の段階で金利分のマイナスが加算されてしまうことにもなります。
このよう条件も考慮に入れて、寝る前にポジションを解放するかしないかもルールに入れてしまうことを勧めます。
含み損が不安で熟睡できないなんて切ないですよね。
視点4 エントリー回数
例えば、「2回続けて損切りしたらその日はエントリーをしない。」のように、エントリー回数になんらかのルールをかけるのもいいです。
損切りすると、やはり人間ですから「損を取り返したい」という気持ちが働き冷静にチャートを見ることができなくなります。
私は、自分の性格に合わせて回数制限をしています。
理由2 損切りをし損ねて含み損地獄にならないためにルールを作る
エントリーと同時に損切りを設定しましょう。
設定は、①pips数を固定して毎回決める方法と②チャートの形を見て決める方法があると思います。
①はあまりお勧めできません。
なぜなら、設定したラインが重要な節目に届いていないのであっさりと刈られてしまうことが心配されるからです。
やはり、直近の高安から損切りラインを設定したい。
できれば、エントリーサインに使った時間足よりも上位足で設定したい。
上位足の節目をややはずして損切りをいれると、刈られてしまっても納得できます。
えっ、どうして納得できるかって?
それは、相手の方が強かったのです。
私が損切りを設定したところには、他のトレーダーの損切りも溜まっているはずです。それを刈り取る力の方がトレンドフォローしているチームよりも強かったのです。
そこは負けを認めましょう。
なんなら、勝ち組の勢いに自分も乗せてもらう準備をしましょう。
その損切りは、つぎのエントリーに資金を残しておいた前向きな負けにしたいものです。
理由3 資金管理を徹底して着実に資産を増やすためにルールを作る
損切りは資金管理の上で最も大切な技術だと思います。
小さく負けて、勝ときにはしっかり伸ばせば9勝10敗でも利益を残せます。
この他、資金管理で大切なのはレバレッジとロット数の管理です。
日本ではレバレッジが最大25倍までですが、海外のFX業者には888倍といったハイレバレッジのサーピスを提供する場合もあります。
ハイレバレッジでロットを上げてトレードしていると一瞬で強制ロスカットがかかってしまい資金がなくなります。
1回のトレードで、資金の何%までロスを受け入れられるかを計算し、エントリー時に損切りラインが平均何pipsのところに設定しているかを把握するといいですね。
平均損切りpips数×ロット数=1回のエントリーに必要なリスク
このリスクが資金の何%まで受け入れられるかはそれぞれの懐具合です。
まとめ
- エントリーは、トレンド把握とエントリーサイン設定の時間足を固定して「定点観測」の発想でルールを作る。
- 損切りは、エントリーサインに使った足より上位足で設定してそん勝利台をねらう。
- 資金管理は、レバレッジとロット数をコントロールして、1回の損切りに必要な金額を必要経費として受け入れられるように設定する。
最後まで読んでくださりありがとうございました。
先行き不透明で、変化の激しい時代です。
その分相場も難しいですが、ゆっくり暮らせるためにトレード技術をマスターしたいものですね。
よろしかったら、下のコメント記入欄からアドバイスや感想をお聞かせください。
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