FXでの指数平滑移動平均線の使い方
移動平均線については過去に「結局、移動平均線MAが最強」という記事を書きました。当時の考え方は今でも有効です。
今回は、現在の地合いでユロドルととても相性がいい移動平均線の設定を見つけたので紹介します。
目次
指数平滑移動平均- EMA(Exponential Moving Average)-とは
以前は単純移動平均線(SMA)を好んで使っていました。
しかし、ぶせなさんという方の「最強のFX15分足トレード」を読んでからは指数平滑移動平均線一筋になっています。
では、指数平滑移動平均線ってなんでしょう?
簡単に言うと、最近の値動きを強く反映させた移動平均線のことです。
単純移動平均線は過去の値動きも直近と同じ扱いをして平均化します。
ところが指数平滑移動平均線は、直近のデータをより重視した計算によって惹かれた線です。
その特徴は、現在の状況をより早く伝えてくれることにあります。
難しい、計算式や理論はここでは割愛します。
まずは、ざっくりとしたイメージを持つだけで十分だと思います。
EMAと相性がいい通貨ペア ユロドル
これ以降は指数平滑移動平均線はすべてEMAと表します。
私が使っているEMAの設定は以下の通り。
- 長期 200
- 中期 75
- 短期 25
これはぶせなさんの著書を参考にしました。
最近のチャートを見ると、15分足から日足までとてもよく反応しています。
短期EMAと勢いよく離れたら、その後はEMAに向かって戻ります。長期EMAまで戻ったら再びトレンドの出ている方向に戻り始めます。
この特性を生かすと順張りでも逆張りでもトレードができますね。
現状では、長期から短期まで全てのEMAがよく機能しているので役に立っています。
では、実際のチャートを見てみましょう。

青いラインが長期の200本線です。
青い丸のところで見事に反応していますね。
現在、ユロドルは2018年4月から下降トレンドを形成しています。
当然、下がり続ける相場はありませんので、調整の上昇波が発生します。しかし、その反発の上昇の動きも青いラインで止められていますね。
日足は大きな下降トレンドを形成しています。
そして、EMAの200本線が機能しています。
ということは、この200本線を起点にして売りを入れることができれば勝ちやすい相場環境であると言えませんか?
実際のチャートでも200本線で数日揉んだあと、大きな値幅で下落していますね。

続いて4時間足です。
ここでも、200本線が機能しており、短期的な上昇トレンドが三尊を形成して下降トレンドに変わっていく際に、サポートラインからレジスタンスラインに転換していますね。
このように、まず長期のEMAに注目して見ると相場の大きな流れは見えてきます。
そして、EMAに触れたらすぐ方向が変わるのではなく、二回以上線の上でもみ合ってから向きを変えます。
つまり、200本線に触れたら一旦は手出しできない状況になるんです。
そこでトレードをすると損切り地獄のポジポジ病に落ちいるんです。
そして、よく見ると、一旦200本線の攻防に決着がついたら中期(75本)、短期(25本)の順で機能しだすように見えませんか?

続いて1時間足です。先ほどの日足、4時間足と同時期のチャートです。
200本線のとこで揉んだら大きく動きます。
中期(75)、短期(25)にレジされて下落して中期を破ると長期(200)までまた揉み合います。
そして、再び中期(75)、短期(25)に押さえられて下落が続きます。
チャートがこんな時は勝ちやすい
日足や4時間足の長期(青)に角度があるときは勝ちやすい。
トレンド相場になっています。
長期(200)が右上がりなら上昇、右下がりなら下降トレンドです。
こういうときは15分足でしっかりタイミングをとってエントリーし、あとは1時間足を見ていればいいトレードができる期待が持てます。
15分足でエントリーし、同じく15分足で利確ラインを引くと利幅は以下のようになります。

例えば、ブレイクアウトして中期(75)のEMAを実体で抜けたら利確というルールでトレードしたとすると、それぞれ27、20pipsの利幅になります。
しかし、日足レベルで角度があるときは一つ大きな時間足、つまり1時間足でトレードするとさらに利幅を伸ばす音ができます。

同じ時間帯の1時間足です。
15分足でこまめにとっていくと役50pipsでしたが、1時間足で中期(赤)を実体が抜けたら利確というルールでいくと現在125pipsほどの利幅になっています。
利を伸ばしたいなら、15分足でエントリーして1時間足で利確することもできます。
条件は、日足、4時間足レベルでトレンドが出ていることです。
15分足は、4時間足がレンジでもトレンドが出ることがあります。
その際は、このように大きな利幅が狙えません。
さらに、注意すべきことがあります。1時間足レベルで値動きを取るときには、ときに数日から数週間に渡ってホールドすることもあります。
- 指標、発言
- 自然災害、戦争、紛争
- 政変、経済摩擦
これらのファンダメンタルに関する出来事によってチャートを見ていない間に思わぬ反発を食らうこともあります。
それに対する対策は、指値、逆指値をしっかり入れることと、トレールして値動きについて来ながらも、急反発したら最低限の利幅を確保して退ける準備をすることです。
このようにEMAを使って、日足、4時間足にトレードが出ているときはがっちりもらいましょう。
日足チャートがこんな時は難しい
特に、日足や4時間足の長期(青)に角度がないときは勝ちにくい。
これまでにチャートを見てわかるように、200本線に角度がなときは線を挟んで値動きが行ったり来たりします。
つまり、レンジを形成します。
そこそこの値動きはあるのですが、レンジの上限下限がわかるまではとてもトレードがしにくい状況になります。
15分足や1時間足は頻繁にトレンドが出たりレンジに入ったりします。レンジに入っても長くて1日から数日でまたトレンドに戻ります。
しかし、4時間足レベルになると数週間のレンジを形成することもあります。
深追いできるかどうかは、日足のEMAを見て判断することができます。
日足の長期(青)に角度がないときには15分足でエントリーしたら15分足で利確を判断するなど、短期で判断する必要があります。
まとめ
私は、証拠金が少ないときは、ロットを下げて利幅を伸ばす戦略が必要になると考えています。
その際に、利幅を伸ばすトレードをするための一つの考え方をまとめて見ました。
参考になれば幸いです。
- EMAを3本使うとエントリーと利確のポイントを明確にできる。
- 日足のEMAにトレンドが出ているときは利幅を伸ばしやすい。
- 日足のトレンドに順張りのときは15分足でエントリー、1時間足で利確タイミングを決めると利幅を伸ばせることがある。
- 日足のEMA200本線に角度がないときはトレードが難しい。
- 日足でトレンドがないときはEMA短期でエントリーと利確のタイミングをとる。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
それでは、がっちり勝てるようこれからも学びましょう。
投資は自己責任で!